ubuntuにgeantをインストールしてみる

<今回インストールするのは Geant4 9.1。できるだけ最新版を使った方が./Configureとかが賢くて楽。>
ここまでに、CLHEPのインストール、及び、dawnのインストールが完了している必要がある。
それが終わったら、ここ http://geant4.web.cern.ch/geant4/support/download.shtml から次のものを取ってくる。

1,source file
2,Neutron data files with thermal cross sections
3,Data files for low energy electromagnetic processes
4,Data files for photon evaporation
5,Data files for radioactive decay hadronic processes
6,Data files for nuclear shell effects in INCL/ABLA hadronic model
変にまとめたりせず、全部geantと横並びに解凍して置いておく(ここ、たぶん大切)。
使わないものがあるかもしれないが、もらえるものはもらっておくべきだ。

さて、まずここから読み進めていこう。
http://geant4.web.cern.ch/geant4/UserDocumentation/UsersGuides/InstallationGuide/html/ch02.html#sect.UsingConfig

まず、./Configure -build

1,Linux g++
2,running on multiple machine? no
3,しばらくはデフォルトのままでいいはず。
4,データファイルのインストール先の設定。そもそも読み込まれているかが問題だが、geantと同じフォルダに解凍しておけば勝手に見つけてくれる。場所は移動しなくて大丈夫。
5、CLHEP探しも自動でやってくれる。もし見つけてくれなかったら、そもそもCLHEPのインストールから見直した方が良い気がする。
6,コンパイル関係の設定。デフォルトのままにしておこう。
7,visual絡みの設定が始まる。ややこしい。
UIはもちろん入れる。
XAWは無し。
XMも無し。
QTも無し。
G4VIS_noneなんて選ぶわけが無くて、とりあえず、DAWNだけを入れておく。他はすべてnoのデフォルトで大丈夫。

後は本能の赴くままに(i.e.エンター連打で大丈夫。)

makeは結構時間がかかる。その間にペスキンでも読むと吉。

インストールが終わったあとに、もう一度./Configureをすると、環境変数を設定する.shファイルが出来る。
~/.bashrcの最後に、次の文を加える。

#settings for geant
export G4WORKDIR (インストールしたフォルダの名前)
source (環境変数が描いてある.shファイルへのパス)

これで完成。

試しに、/example/novice/N02のなかでmakeしてみる。成功すれば、/binの下に実行ファイルが出来ているので、それをN02の中にmvして(この操作はぜひやったほうがいい)くる。
さて、vis.macファイルは、ビジュアルとかを制御するマクロファイルなのだけれども、その部分のうち、
/vis/open OGLIX 600x600-0+0
コメントアウト
#/vis/open OGLIX 600x600-0+0

次に、(なぜか異常に#がかかりまくっている)
/vis/open DAWNFILE
をコメントでなくする。

vis.macを保存して、
./exampleN02
を実行。
絵が表示されれば成功。おめでとう。